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新疆ウイグル自治区を実際に旅してみて

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「新疆ウイグル自治区」

2009年のウイグル騒乱をはじめとして、たびたび政府と民族間で衝突が起きている中国西端にあるこの場所。危険、治安が悪い、テロが発生するといったイメージを持つ方は少なくないのではないでしょうか。

そんな新疆ウイグル自治区という場所を旅しました。

この記事ではその時感じたことをまとめておこうと思います。

そもそもなぜ新疆に行こうと思ったのか?

そもそも新疆ウイグル自治区に興味を持ったきっかけは、2009年に起きたウイグル騒乱です。中国当局とウイグル族との間で衝突が発生し死者が多数出る事態となり様々な波紋を呼びました。

2009年ウイグル騒乱 – Wikipedia

当時、新聞やテレビニュースで大きく取り上げられていたこの事件に関してその時高校生だった自分は、「新疆ウイグル自治区??中国の僻地の怪しげな名前の場所でなにか起きているのか」ぐらいにしか思っていませんでした。正直事件のいきさつや民族と民族間、民族と政府間の軋轢のことについてはまったく知る由もありませんでした。

その後大学生になって、せっかくだから海外を長期で旅しようってなって、じゃあどこ行こうってなって、普通の場所じゃつまらない、もっと人が行かないようなところに行こうってなったとき、なぜか心の中でどこかでひっかっかてたこの事件、この場所のことを思い出しました。そして新疆のガイドブックを読み始めました。

今まではなんか漠然と近寄ってはいけない危険な所なんだなというイメージを持っていた「新疆ウイグル自治区」に対して、これまでそう思っていた場所が実際どんな場所なのか、この目で確かめてみたいという気持ちに気づいたら変わっていたのです。

それで中国での旅先として新疆ウイグル自治区を選びました。正直、どこか怖いもの見たさもあったのかもしれません。でもウイグル騒乱のこととか民族のこととか色々調べているうちに、もう純粋に新疆の旅に興味が出ていました。

新疆ウイグル自治区を旅して感じたこと

それでは感じたことをいくつか項目ごとに。

街の様子について

ウルムチは首府ということもあってかかなり都市化が進んでいました。さらに、漢族(いわゆる中国と聞いて一般的に想像する中国人)がとても多く、あまり新疆に来たとは思えない場所でした。しかし、ちょっと路地裏に入ると急に漢族が消え、そこにはウイグル族ばかりがいたりして、ガラッと雰囲気が変わるところが新鮮でした。

トルファン、カシュガルと西に進んでいくにつれて、だんだんとウイグル族を中心とした少数民族の比率が高まり、街の雰囲気も変わり、そこは中国という国ではないような感じさえしました。

気候について

新疆に行ったのは9月~10月の秋でした。日中はさすがに暑さを感じますが夜は涼しいです。夜でも冷えることがあるので上着を持っていくといいと思います。

あと新疆はなんといっても乾燥が凄まじいです。近くに砂漠があるぐらいですので。

ほんとに日光と乾燥であっという間に肌が荒れます。こまめに保湿クリームをぬること、日光を避けるような服装を心がけることはした方がいいと思います。

強烈な乾燥のおかげで、洗濯物はすぐ乾きます。笑

治安について

治安についてですが、新疆内を旅している間、特に危険を感じたことはありませんでした。旅人にあえて危害を加えようとする人間はあまりいないように思います。

ただ、突発的なテロや騒ぎに巻き込まれる可能性はないとは言えないので、適度に注意しておいた方がいいと思います。 カシュガルを訪れていたとき、近くで当局とウイグル族の間でいさかいが起きたという話は聞いたりしました。

実際、新疆は特に交通機関のチェックが厳しく、空港、バスターミナル、鉄道駅といった施設では必ずセキュリティチェックが行われます。荷物もみんな必ずX線検査に通します。また、モスクやバザールには必ず付近に軍隊が待機していました。

こうした厳しいセキュリティ体制が敷かれているということはいつ何が起きてもおかしくはないということです。ま、窮屈な気もしますけどね。

現地の人の印象について

ウイグル族は、特に大人は割と物静かでシャイな人が多いな~という印象でした。でも、ゆっくり接しているうちにだんだん仲良くなれます。あ、あと若い女性は結構美人が多いかも。笑

ウイグル族の子供たちはかなり好奇心旺盛でよくこちらに近寄ってきては遊ぼうとしてきます。特に郊外や旧市街に行ったりするとかなりの高確率で話しかけてきます。

今回中国へ行くのは初めてだったので、漢族の人もどんな人たちなんだ?と最初は心配してましたが、彼らもかなりフレンドリーでいい人ばかりでした。日中関係?外交問題?なんだそれ?って感じでした。

民族的な話をすると、たしかにウイグル族や漢族といった別民族同士が一緒に生活を営んでいるという感じはあまり見受けられませんでした。一本の道が境になってウイグル族と漢族のエリアが分かれてたりしました。

ただ、別民族同士が口も利かないようなレベルでいがみ合っている感じもしませんでした。公園とか行くと一緒に遊んでたりもするし、ウイグル族、漢族、日本人の自分で話しあったりとか普通にしてましたしね。

特に若い世代だけど、インターネットが発達してきて、真偽に対する眼が備わっていると感じました。だから、個人的にですがそういう若い世代の人たちがいれば大丈夫だろうと感じます。

最後に

新疆ウイグル自治区はそれまで自分が抱いていた単に危険なイメージとは違った場所でした。整備された近代都市、シルクロード感あふれる街並み、モスク、バザール、砂漠、高原、遺跡、民族、、、たくさん興味深いものを見せてくれました。こんなに自分が本当に旅をしていると感じられたのはここが一番かもしれません。

今回の新疆の旅は初めての中国の旅でもあったんですけど、もしかしたら日本人だから差別とか嫌がらせを受けるのではないだろうかと思っていました。だけど、出会った人たちがたまたまそうだっただけかもなんですけど、皆とても優しかったんですよね。

だから、新疆ウイグル自治区へ行って本当によかったです。

Kenshi Tsuboi

このブログでは大学を休学して半年間世界一周の旅をしていたときの様子などを一部公開しています。気軽に覗いていってもらえたら幸いです。なお、使われている写真や現地の情報は旅をしていた2013年~2014年当時のものとなります。

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