キューバ

キューバの旅のまとめと感想

キューバ

【訪問時期:2014年2月】

キューバの旅のまとめを書きたいと思います。

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キューバについて

キューバはカリブ海に位置する島国で、正式名称をキューバ共和国といいます。首都はハバナで、日本の本州の半分くらいの大きさです。

公用語はスペイン語。人口構成はヨーロッパ系とアフリカ系が4分の1ずつ、混血が残り4分の2を占めるといわれていますが、キューバでは詳しい統計は取っていないそうです。

信仰はカトリックやアフリカ宗教が中心ですが、無宗教の人が人口の半数以上を占めています。

世界の中でも数少ない、現在も社会主義の国です。

そもそもなぜキューバに行こうと思ったのか?

キューバに行こうと思った理由はいくつかありますが、まずは純粋に現在も社会主義を行う国として興味があったからです。

元社会主義の国(たとえば中央アジア諸国)や社会主義だけど事実上もう違うだろとなっている国(中国)はこれまでに行って来ましたが、現行の社会主義には触れたことがなかったんですよね。

そういうキューバも近頃では、資本主義が浸透し始めてきているので、体制が変わる前にキューバを一度この目で見て回りたかったのです。

次の理由としてはやはり革命の国ということで興味がありました。キューバに行く前は南米に滞在していたのですが、南米のいたるところで革命家であるチェ・ゲバラの絵などを目にする機会がありました。

それだけキューバ革命はラテンアメリカに対して影響力を持っていたということですが、その発端となったキューバという国は一体どんなんだろうと思わずに入られませんでした。

そして、最後はキューバ独特の景色や文化を見てみたかったからです。街なか今も走るクラシックカー、カリブの海、キューバ音楽、食べ物などなど、100%いままで回ってきたどの国とも異なるものが見られそうだったので興味深々でした。

キューバを旅して感じたこと

それではキューバを旅してみて思ったことや感じたことを。

観光について

ここが見所!というよりも見て回るすべてのものが見所のような感じでした。なので単純に歩いているだけでも面白いです。

首都のハバナであればコロニアルな建物が並ぶ中に、クラシックカーが走っていて、とキューバならではの絵になる光景が見られます。

この景色は本当に見られて良かったですね。

治安

キューバは治安がいいと聞いていましたが、これは一応他の中南米諸国に比べて治安がいいと考えていたほうがいいでしょう。変な人とかは普通にいます。

凶悪犯罪が起こりそうな気は全然しませんでしたが、夜になると暗くて怪しそうな場所とかはあります。まあ、そんなにインフラが充実しているというわけではないから、暗いだけなのかもしれませんが・・・

ちなみに「キューバはわりと治安いいらしいし少し気を抜いてもいいかな」と思って、財布を後ろポケットに入れて過ごしていましたが、一度危うくすられかけました。

というわけで、そこは海外。一応旅先で当たり前に気をつけておくべきことは気をつけておいたほうがいいと思います。

食事

レストランで食べる食事はどれもおいしいです。

大体、プレート1枚にライスと、トストーネスというバナナチップス、サラダ、メインディッシュが乗ったものが多いですね。

もう旅も終わりに近づいていたので奮発してロブスターも食べましたが、これは本気でうまかったです。

現地の人

キューバで一番印象的だったのはキューバの人たちです。

とりあえず、キューバを旅していればおのずと現地のキューバ人とは色々接することができると思います。

出会うキューバの人には大体2通りあって、ひとつがフレンドリーな人たちです。普通に色々しゃべったり、写真を撮らせてくれたりで旅行者としては嬉しい存在です。

で、もうひとつは何かとお金がほしい人たちです。「写真を撮って」といわれて写真を撮ったらお金を要求されたりとか、バスに乗ろうとしたら「バスは来ないからタクシーで行こう」といってくる人がいたりとか、やり方は色々です。

キューバを旅すると、ふんだくる程ではないけれども、こんな風にどうにかして外国の人から少しでもお金をせびろうという人はけっこう多いです。見た感じがまともそうな人でも。

それだけ外貨をキューバの人が欲しているんだろうということが伝わってきました。

これだけ、キューバの人がそう思っているのなら、もう社会主義も成立しなくなりつつあるのかなと思いました、と同時に私たち外国人とこれだけもっている資金に差のあるキューバの人の目が少し怖くもなりました。

社会主義について

上でも少し触れましたが、キューバを旅すると社会主義という体制で暮らすキューバ人の姿が少しずつですが見えてきます。

キューバの貨幣は外国人用のお金である「兌換ペソ(CUC)」と、キューバ人が使うお金である「人民ペソ(CUP)」という2つの種類に分かれています。

基本的にキューバの人は人民ペソしか手に入らなくて、それで生活しています。この人民ペソは実は旅行者でも使えるのですが、使ってみると驚くほど安い値段で物が買えたりサービスが利用できます(もちろんキューバ人向けのものですが)。

たとえばハバナの空港からハバナ市内へタクシーで行くと(旅行者は基本的にタクシー利用)、兌換ペソ(CUC)が適用され、約3000円近くします。ところが、これをキューバ人が普段使うバスを使っていくと人民ペソが適用されて、なんと約2円でハバナ市内へ出ることができるのです。

こうしてみるとキューバの人がいかに少ないお金で生活できているかということがわかります。(もちろんタクシーとバスなので純粋な比較にはなりませんが、それでも2円はあまりにも突出した値段の低さ)

他にもキューバ人用のタクシーは同じ行き先に行く人をどんどん拾っていく乗り合い形式だったり、配給に並ぶ人の姿があったりと、随所で社会主義の国ということを体感できました。

最後に

というわけでキューバの旅をざっとまとめました。

良かったとも悪かったとも違う、うまい表現が見つからない不思議な国でした。ただ、とにかく面白い国であることは違いないと思います。

個性的な人や、文化、革命の名残、、、そして社会主義。キューバに行って何がよかったっていうと、これらを今のうちに見ることができたということだと思います

おそらくだけど、このキューバという国はこれから変わりゆくんだろうなという予感がしました。10年とかたったらまた来て、どう変わったかを見てみたい。そんな気持ちになった国でした。