新疆ウイグル自治区ウルムチを歩いてみて、まず感じたことは自分がウイグル自治区に対してイメージしていたものとのギャップでした。今回はそんな自分の持っていたイメージとは違っていたウルムチの街の様子についての考察をしてみたいと思います。
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意外と都市化しているウルムチ
当初、新疆ウイグル自治区についてイメージしていたのはローカルで、昔からの民族的な生活をしていて、いい意味で現在の生活とはかけ離れている、、、そんな生活風景でした。
しかしウルムチという街はそんなイメージを見事に打ち破ってくれました。
訪れてみたらなんとウルムチはとっても近代的な都市だったのです!
近代的な建物が建っていれば、
高層ビルやマンションもたくさん立ち並んでます。
道路はしっかりと整備され、道路網も発達していました。
さらに、幹線道路にはBRT(バスの高速輸送)の専用レーンが設けられ、スムーズに移動できる交通システムも整っています。BRTは本当に便利でした。
大学などの教育機関もあって、一通りの社会インフラは整っている感じ。
この街を歩いていて、ウルムチって全然近代的で便利な都市じゃん!と感じました。
みんなスマホも普通に使ってます!
意外と多い漢族
新疆ウイグル自治区ではほとんどウイグル族が占めていて漢族、いわゆる一般に想像するような中国人はあまりいないと思ってました。
それもここウルムチでは違っていて、実際はかなりの漢族がウルムチで生活しています!
通りを歩くと漢語メインの表記の店が多い。
この写真だけ見ると一般的な中国って感じ。
漢族メインの商店街には携帯電話の通信社などもありました。
行き交う人は多くが漢族です。
こうして見ているとと気づくのが漢族の多いエリアには、あまりウイグル族がいないということです。
ウルムチにはたくさんの漢族が移植してきたみたいで、もはや漢族の方が多いのではないかという印象さえ受けました。
その流れの中で漢族の生活範囲の方がこのウルムチでは、大きくなっているのかもしれないと感じました。
モスク近辺にはウイグル族が集まっている
新疆ウイグル自治区というだけあって、街中にはウイグル族の信仰するイスラム教のモスクが姿を現します。さすがにモスクの周りには多くのウイグル族が集まっていて、人と建物が調和しているような感じを受けました。
金のドームに緑を基調としたモスク。ここが中国にあるとはとても思えない建物です。
ちょうど礼拝が終わってモスクの前で談笑しているウイグル族の男たち。
モスクはウイグル族同士の交流の場にもなっているみたいでした。
裏路地に入ると突如現れるウイグル族の暮らし
ウルムチの街では、歩いていて一本違う路地に入った途端、雰囲気が変わってウイグル族ばかりがその路地にいるような場面に遭遇することがありました。
何気なく裏路地に入ってみると・・・
そこではウイグル族がその場でさばいた羊の肉やナンを売っていました。
まさしくウイグル族の食事のメインとなるものばかりです。
また別の路地へ入っていくと、
所狭しとリヤカーを並べて果物などを売っているウイグル族の姿が。
またそれを買いに来るたくさんのウイグル族の姿も。
果物、衣類品、雑貨までなんでもこの狭い路地で売られています。
ウイグル族にもウイグル帽を被っている人かぶっていない人、スカーフをかぶっている人いない人様々でした。
ウルムチのウイグル族は主に日用雑貨や食品などを売って生計を立てているようでした。逆にビジネスマンのようなウイグル族はあまり見ませんでした。
整備された大通りには見えてこなかったウイグル族の暮らしもこうして一本裏路地に入れば少し垣間見ることができます。
まとめ
いかがでしたか?
ウルムチは想像よりもずっと近代化していて利便性も高く、一般的な中国の都市と変わらない暮らしぶりが見えました。その一方で裏路地ではひっそりと、だけど活気のあるウイグル族の姿も見えました。
ウルムチでは漢族が集まる場所、ウイグル族が集まる場所がそれぞれ分かれていて、なんというか互いにあまり接していないという印象を受けました。違う民族がそれぞれ別で生活しているって感じ。この辺を互いの民族がどのように感じているんだろうなと気になります。
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